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一般社団法人 島田青年会議所

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理事長所信

一般社団法人島田青年会議所第54代理事長 木村 恭輔

 私たち一人ひとりの肩には青年会議所創設以来より「志の襷」が引き継がれています。日本の青年会議所運動は、1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所設立から始まりました。共に向上し合い、社会に貢献しようという志のもとに各地に次々と青年会議所が誕生し、その中で1966年に島田青年会議所が誕生しました。「志の襷」とは、その創始の志をもって時代がもたらす数多の試練に挑み、引き継がれてきたものであります。
 現在の青年会議所には、志の上に胡坐をかこうとせず、志に溺れることなく、明るい豊かな社会の実現に向けて行動・実行することが求められています。私たちは青年会議所の一員として、決して独りよがりにならず、真の意味で志を遂げるために、日々悩み努力をし続け「志の襷」を次代に繋いでいく必要があります。

 


【 愛する郷土のために 】


 私たちの活動地域である島田市・川根本町には大井川や牧之原台地、南アルプスユネスコエコパークなどの自然環境。茶やバラに代表される一次産品。大井川鐵道のSLや川根温泉、田代の郷温泉などの観光資源。大井川川越遺跡や蓬莱橋といった歴史・文化資源など、ここにしかない「特長」が多く存在します。さらには富士山静岡空港及び東名高速道路、新東名高速道路のインターチェンジといった広域交通拠点も有しています。

 このここにしかない「特長」を活かすために、現在、様々な団体が工夫を凝らして活動しております。そういった状況の中で、青年会議所としてその「特長」をいかにして地域住民一人ひとりへ発信し、関心を高めることができるのかを考えなくてはなりません。この恵まれた地域の「特長」を積極的に発信し、私たちが愛する郷土を、愛される郷土へ繋げていく運動を進めて参ります。私たちは決して、ただイベントを行うだけの団体ではありません。先輩諸兄より連綿と引き継がれてきた志を心の芯に置き、私たちだからできること、私たちにしかできないことを意識した事業を構築して参ります。
 また、そのような私たちの地域を含む東海地方では、100年から150年周期で大きな地震が起きています。前回の大きな地震からすでに160年以上たっており、いつ大きな地震が来てもおかしくない状況です。このような背景もあって、静岡県の人たちは防災意識が高く、対策も全国でトップクラスと云われています。しかしながら、本当に災害に対しての意識や対策は万全といえるでしょうか。地震大国日本の中でも常日頃から、予想された大地震に備え、日常生活において対地震訓練をつんでいるこの地域だからこそ、他地域のモデルケースとなるような災害に対する取り組みが必要であります。
 本年度は過去から引き継いできた島田市および川根本町との被災時における相互応援に関する協定締結などの災害に対する取り組みをさらに強化し、実用性を高めて参ります。平成の大合併により広域となり、まちの真ん中に川が流れ、防災における格差が生じやすい地域である状況を踏まえ、行政や他団体との連携を密にし、青年会議所として青年経済人として、真に求められているものは何なのか。地域から真に必要とされる組織になるために、考え活動して参ります。

【 豊かな心を育むために 】


 子ども・若者たちにとって地域社会とは、様々な人と触れ合える交流の場、様々なことを学べる学習の場、身近な生活の場であることから、青少年育成において果たす役割は大きいと考えます。少子高齢化が急速に進むとともに、個人の価値観が多様化することにより、地域のつながりの希薄化が進み、地域住民間での親しい付き合いや助け合いという家族や地域で相互に支え合う機能が失われてきています。青年会議所は地域社会の一端として、子ども・若者たちに成長の機会を提供していく必要があります。
 しかしながら現代の子ども・若者たちにとって、心の成長を育む機会を提供する環境は悪化をしていると言わざるをえません。言い換えれば、「子どもを大切に」という愛他主義的な言葉が声高に叫ばれる反面、他人を気にかけず、他人とともに生きていこうとしない利己主義的な大人社会の風潮が進展してきている状況が、今まさに、わが国が直面している現状であります。このような現状を考えれば、大人自らがそのモラルの向上に取り組むとともに、子ども・若者たちの成長における環境が、今まで経験したことがないような厳しさの中にあるという現実を十分に見据えることが、極めて重要になります。
 また、日本の子ども・若者たち自身のことを言えば、諸外国と比べて「自尊感情」が低く、将来への夢を描けないという指摘があります。その一方で、柔軟で豊かな感性や国際性を備えていたり、ボランティア活動への積極的な参加や社会貢献への高い意欲をもつ者も多く現れたりするなど、昔にはなかったような積極性が見受けられます。
 自分がまだ幼かった頃、周りの大人たちに何を求めていましたか?自分が人の親となり、子どもを育てる立場になった今、地域社会へは何を求めていますか?その中に答えはきっとあるはずです。
 時代によって子ども・若者たち自身や、それを取り巻く環境のカタチは少しずつ変化をしております。しかしながら、子ども・若者たちは、かけがえのない「今」を生きる存在であり、わが国の、さらには世界の未来を担う存在であると同時に、どんな時代においても、その現状に対応できる無限の可能性を持ち合わせている存在であります。本年度は真の意味で「子どもを大切に」することをまず念頭に置き、様々な機会を与えることで可能性を育み、志を未来へ繋いで参ります。

 


【 魅力ある人財になるために 】


 明るい豊かな社会の実現を目指す団体として、青年会議所に所属する私たちが成長していくことが重要であります。
 では成長とは何なのか?成長とは挑戦する事であります。何かに取り組んで結果として100パーセントの成功が得られなかったとしても、それは失敗ではありません。失敗とは挑戦しなかったことです。何かに挑戦する、その時点で私たちは成長を手に入れています。成功すればもちろん技術の習得や経験知、自信、人とのつながりなどを得ることができたはずですし、仮に成功しなかったとしても、やはり経験知を得ているのです。成功するにせよ、しないにせよ、いったん挑戦すれば、様々なものが肥やしとして貯まっていきます。そこには同時に次の挑戦の種が宿されることとなります。そしてまた挑戦に向かっていく。すると、また新しい内的資産が貯まり、次の挑戦が宿されることになります。この繰り返しが、成長という名の魅力となっていくのです。
 本年度は、私たちが魅力ある人財となるべく、志を心に掲げ、時代がもたらす数多の試練に挑戦し続けて参ります。

 


【 人財の輪を広げるために 】


 私たちが所属している組織、つまりは青年会議所を他人に紹介する時、あなたはどのようにこの組織を紹介しますか。拡大活動をする際に、胸を張ってこの組織を紹介できていますか?拡大活動をする際に必要なことは、大変なこともあるけれどそれ以上に自分に、仕事に、家庭に還元されるものが必ずあるという信念を抱き、熱意を持って取り組むことだと感じます。そのためには、いったん足元を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。まずは自分の所属する組織を愛することが必要なのではないでしょうか。
 本年度は、青年会議所に所属をしている会員の満足度を高めることを重要事項と考えます。もちろん青年会議所は個人の修練の場であります。ただ居心地の良い場所を作ろうという話ではありません。しかしながら、組織に所属している人間が、その組織に対し胸を張れていなければ何も始まりません。
 その上で、あなた自身が積極的に青年会議所に関わってください。後ろめたさなど持つ余裕がないほど青年会議所運動に対して意見をしてください。私が先頭に立って受け止めます。そして誰もがこの組織を愛するよう、愛すべき組織として他人に紹介できるように努めます。そうであれば自ずと人財は集まってきます。

 より多くの人財を結集し、志を時代の青年たちに繋いでいくために、まずは自己の組織への認識を高め、会員自身の満足度が高まる事業を展開し拡大活動に努めて参ります。

 


【 結びに 】


 私たちは時々他人に対して、「どうしたら、わかってもらえるのか」「どうしたら、認めてもらえるのか」と、悩むことがあります。そんなときに視点を少し変えてみるのはどうでしょう。


 「どうしたら、わかってもらえるか」という問いではなく
 「どうしたら、あの人の悩みを解決できるだろうか」


 「どうしたら、認めてもらえるか」ではなく、
 「どうしたら周りに喜んでもらえるか」


 こんな質問を、あえて自分に投げかけてみるのです。相手の立場で考えてみれば、自分を認めさせたいと思って自分と対峙してくる人よりも、あなたをより幸せにしたいと本気で考え対峙してくれている人を受け入れようとすることは至極当然なことです。それを常に意識していれば、「どうしたら相手は、自分を認めるようになるのか」という問いが先走ってしまうことはありません。どのような活動を行うとしても「ほしい」という発想を頭からはずし、自分のためにではなく相手のために活動するという青年会議所の根本から、真剣に考えていきましょう。
 つまり、共に向上し合い、社会に貢献しようという志をもって、実りある運動をしていくこと。そうして創りあげた「実」は、必ず次代に「志の襷」として引き継がれ、明るい豊かな社会の実現に繋がっていくのです。

一般社団法人島田青年会議所

第54代理事長 木村 恭輔